梅野哲のブログ

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梅野哲のおすすめの小説③

昨日に引き続き井坂幸太郎の小説を紹介しようかなと思います!


梅野哲の好きな作家、伊坂幸太郎


今日紹介するのも映画化された小説『重力ピエロ』です。



簡単なあらすじは、
半分しか血のつながりがない兄弟のお話です。
弟は母親がレイプされたときに身ごもった子です。
ある日、出生前診断などの遺伝子技術を扱う兄の勤め先が、何者かに放火されます。
弟は絵などの美術の才能があり、町のあちこちに描かれた落書き消しを専門に請け負っていました。その弟は、放火の現場近くには必ず、スプレーによるグラフィティーアートが残されていることに気づきます。
連続放火事件と謎の落書き、レイプという憎むべき犯罪を肯定しなければ、自分が存在しない、という矛盾を抱えた弟の危うさが交錯して物語は進んでいきます。


あらすじに書いたとおりのストーリーですね!
あとは本のタイトルの意味がわかるととてもグッとくるものがあります。


謎解きがメインってよりも、兄弟の心情がメインの小説です。
それをこの放火事件の解決と絡ませながら心情があかされていくのがとても楽しいし切ないです。


伊坂幸太郎さんは本当に書き方がうまいです。
重力ピエロもどんどん入り込んでいってしまう一冊です。